
「霞が関曼荼羅」を一発で作る時代が来た。指定管理の提案書が、永遠に変わる話。
Google Gemini Proのプロンプト一発で、霞が関スタイルのポンチ絵が作れる方法を解説。指定管理の事業計画書・提案書の冒頭と締めに使えるサマリー図解の作り方を、実例プロンプト付きで紹介します。
公開日2026/02/17
目次
あの「絵」に、何時間溶かしてきましたか。
提案書の締め切り前夜、PowerPointと格闘しながらこう思ったことはないでしょうか。
「国交省の資料、あの一枚でぜんぶ伝わってるんだよな。なんであんな絵、作れるんだろう……」
官公庁の審議資料や政策パンフレットを開くと、必ずある。 文字と矢印と図形が絶妙に組み合わさった、あの「一枚絵」。 通称、ポンチ絵。 またの名を霞が関曼荼羅。
日本のエリート、霞が関の官僚たちが何時間もかけて磨き上げる、あの構成力。 「全体像がわかる」 「課題と解決策が直感で伝わる」 「なぜかプロっぽく見える」 ——そのすべてを体現したサマリー資料。
指定管理の提案書でも、事業計画書でも、「冒頭の一枚」は勝負どころです。 審査員がページをめくって最初に目に入るあの一枚で、「読む気になるか」「信頼できそうか」がほぼ決まる。
なのに。
「うちの担当、デザインセンスがなくて……」 「ページ割り当てが少なくて、文字ばかりになっちゃう」 「何度作り直しても、なんか素人っぽい」 「さすがに霞が関の官僚のパフォーマンスを真似することに無理があるか。。。」
そんな声を、現場で何度聞いてきたことか。
でも今日、その悩みに終止符を打てる話をします。
この記事でわかること
- 霞が関スタイルの「ポンチ絵」とは何か、なぜ提案書に効くのか
- Google Gemini でポンチ絵を生成する方法
- 事業計画書の「冒頭」「締め」に最適なサイズ・構成の指定方法
- 実例プロンプトと出力イメージ(すぐ使えるテンプレート付き)
そもそも「ポンチ絵(霞が関マンダラ)」とは何か
結論から言えば、「複雑な情報を一枚の図で完結させる技術」です。
なぜ霞が関曼荼羅と呼ばれるか。 それは、あの密度と情報量が、まるで曼荼羅のように見えるから——という自虐とリスペクトが混ざった業界用語です。
特徴は三つ。
① 全体構造が一目でわかる 「現状→課題→解決策→期待効果」という流れを、矢印と色分けで視覚化する。読者が迷子にならない。
② 文字を「読ませない」設計 文章を書くのではなく、キーワードと関係性で伝える。審査員は忙しい。ひと目で「ああ、こういう提案ね」と思わせることが勝負。
③ 権威性と信頼感が滲み出る 不思議なことに、ポンチ絵形式にするだけで「ちゃんとした組織が作った資料」という印象を与える。これは指定管理の審査でも確実に効いています。(ここ案外重要!)
霞が関曼荼羅を知らない方はこちらのリンクよりどうぞ! 【霞ヶ関用語】ポンチ絵は霞ヶ関の現代アート|霞いちか 環境省の作ったパワポ資料がある意味すごいと話題 「曼荼羅(まんだら)みたい」「ウォーリーが隠れていそう」|ねとらぼ
Gemini Proで「霞が関曼荼羅」が一発で作れる時代
少し前まで、こういう資料を作るには、PowerPointのスキルと、センスと、何より時間が必要でした。
ところが今、Google Geminiを使うと、プロンプトを書くだけで霞が関曼荼羅を一発で生成できます。
しかも——これが本当に重要なのですが——サイズ指定ができる。
「A4横1ページ」 「事業計画書冒頭の扉ページ用」 「B5縦、余白多め」 「章の仕切り・ヘッダーとして、横×縦=1800 × 500 px」 といった指示を加えることで、そのまま提案書に貼り込める形で出力できるのです。
実践:プロンプトの書き方
基本構文
あなたは世界最高峰の戦略コンサルティングファーム出身の事業計画書専門ライターです。
下の文章の内容をサマリーするポンチ絵(通称:霞が関曼荼羅)を作ってください。
ポンチ絵とは、日本の官僚がつくる文字や図解を主体とした構成図です。参考に画像を添付します。
文字化けや誤植がないか出力前に再度確認してください。
サイズは、(お好きなサイズを指定してください)でお願いします。
カラーは、(○○市のホームページからカラー構成を分析して、その内容を貼り付け)でお願いします。
''' 〜対象の文章〜 '''
💡 ポイント
参考画像を添付すると精度UP|ネットで好みのポンチ絵画像を検索して一緒に送ると、イメージに近い出力になります。 自治体カラーに合わせると好印象|提出先自治体のHPリンクをAIに渡して、事前にカラーを分析させましょう。 サイズ指定を忘れずに|A4横・縦など、用途に合ったサイズを明示してください。今回は章末なので、横×縦=1800 × 500 px で作成しました。 文字の直接編集はできません|出力後の修正はAIに再出力を依頼する形になります。そのため、プロンプトの末尾に「出力前に内容を自己チェックしてから生成してください」と一言加えておくと精度が上がります。
指定管理向けカスタム例
たとえば、章末サマリーを作る場合:
上は、指定管理者の事業計画書における施設の平等利用に関する文章です。 この文章をさきほどのプロンプトにまるっと、さしこみます。
繰り返しますが、章の文章をまるっと読み込ませてしまってOKです!
あとはAIがいい感じに文章をサマリーしてくれて、霞が関曼荼羅のように仕上げてくれます。
このプロンプトをGemini Proに投入して、バナナのマークをクリック。 モードもProモードに変更しましょう。
そして、出力した画像がコチラ!
視覚的なサマリー図が生成されました。 これは完璧な章末サマリーですね! 社内のライターに霞ヶ関の官僚を雇っている! そういっても過言ではないクォリティ! あとはそれをPowerPointやGoogleスライドに貼り込めばOKです!
所要時間:最短3分。
以前なら半日かかっていた作業が。。。 すごい時代になりました。。。
ちなみにA4縦を出力した場合がコチラ! 文章全体の理解が進む一枚になっていますね!
「締めの一枚」にも使える
霞が関曼荼羅が効くのは章末だけではありません。
事業計画書の最終ページ——「まとめ・総括」のページにも、同じ手法が使えます。
その場合は、
①事業計画書をPDF化 ②PDF化した事業計画書の全体をAIサマリーさせる。 ③サマリーさせた文章をさきほどのプロンプトの文章部分に差し込む ④出力
この4ステップで、完成です!
締めの霞が関曼荼羅で、あなたの事業計画書をグッとしめて、全体のクオリティを段違いに高めてくれます。
審査員の記憶に残る構成になることまちがいなしです。
実際に試してみた話
先日、ある指定管理事業者の方から「提案書を一緒に見てほしい」と連絡をもらいました。
内容は悪くない。 むしろ、現場経験に裏打ちされた具体策が盛りだくさんで、読めば読むほど「この会社、本当によくわかってるな」と思う。
でも、最初の3ページが全部文字だった。
「審査員、絶対最初の3ページで判断してますよね」と正直に伝えると、「……わかってるんですけど、絵を作るのが苦手で」とのこと。
そこでGemini Proを一緒に開いて、今回紹介したプロンプトをほぼそのまま試してみた。
出力まで、約8秒。
画面に現れたのは、課題・解決策・期待効果がクリーンな矢印でつながった、どこかで見たことのある「あの雰囲気」の一枚絵。
「え、これ……使えるじゃないですか」と、その方は静かに言いました。
静かに、でも目が少し光っていた。
まとめ:ポンチ絵は「伝える技術」の最終形
今日お伝えしたことを整理します。
- 霞が関スタイルのポンチ絵は、「一枚で全体を伝える」最強の提案ツール
- Google Gemini Proに適切なプロンプトを投げると、数秒で生成可能
- 冒頭と締めの2枚を作るだけで、提案書全体の印象が大きく変わる
- サイズ・配色・構成はプロンプトで細かく指定できる
指定管理の現場にいる方々は、技術力も経験も持っている。 それを「伝える力」に変換できれば、勝てる提案書になる。
AIはその変換装置です。
あなたが知っていることを、審査員に伝わる形に変える。それだけのために、AIを使えばいい。
今すぐGemini Proを開いて、試してみてください。 最初の一枚が生成されたとき、きっとあなたも「これ、使えるじゃないか」と思うはずです。

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ヤマザキは2004年から大学で指定管理者制度を研究し、
2010年からの10年間は、指定管理/PFI/PPPのコンペや運営現場の最前線に立ち続けてきました。
その後はスタートアップとの協業や出資、ハッカソンも数多く主催。「現場」と「未来」双方の知見を活かした情報発信を行っています。
その経験をもとにした本サービス「指定管理者制度AI」では、実際にAIを活用した提案書・企画書作成サービスを展開。 豊富な採択事例データベースと高度な自然言語処理技術により、要点整理から文書構成の最適化まで包括的にサポートします。
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