
今日押さえておきたいAI最新ニュース、『Affinity』がまさかの無料化──Canvaによる「デザインの民主化」が始まった
2025年10月30日、プロ用デザインツールAffinityが完全無料化。年間7万円のPhotoshopと同等の機能が0円に。テンプレート機能で、アルバイトや新人でも入社3日目からプロ級チラシを作成可能。指定管理者の課題「デザイン担当者に依存」「バラバラの印象」「予算不足」を一気に解決。全職員が同じツールで統一デザインを実現し、自治体からの評価も向上。デザインの民主化が始まった今、組織で教育して活用する3ステップを解説。施設の未来を変えるチャンスは、無料で手に入る。
公開日2025/11/02
目次
「うちのチラシ、なんか素人っぽいんだよなぁ…」
施設のイベント告知チラシを見るたび、そう思いませんか? でも、プロのデザイナーを雇う予算はない。 Photoshopもコストが馬鹿にならない。 職員にデザインのスキルもない。
だから、仕方なくWordやPowerPointで作る。 結果、「手作り感」満載のチラシが出来上がる。
そんな悩みが、2025年10月30日、突然解決しました。
Canvaが、プロ用のデザインツール「Affinity」を完全無料にしたんです。 しかも、Photoshopと同じレベルのツールが。
つまり:
- アルバイトでも、プロ級のデザインが作れる
- 全職員が、同じツールで、同じクオリティで作れる
- コストは、ゼロ円
これは、「デザインの民主化」の始まりです。
何が起きたのか──年間7万円が0円に
これまで:
- プロが使うデザインソフト(Photoshop、Illustratorなど)
- Adobe Creative Cloudで年間7万円以上
- コストがかかりすぎて、中小企業や公共施設は手が出ない
これから:
- 同じレベルのツール「Affinity」が完全無料
- Canvaの無料アカウントを作るだけでOK
- チラシ、ポスター、パンフレット、写真編集、すべて可能
一番すごいのは「テンプレート機能」
テンプレートって何? → デザインの「ひな形」のこと
どう使うの?
ステップ1: デザインが得意な人が1回だけテンプレートを作る
ステップ2: そのテンプレートをみんなで共有
ステップ3: あとは文字と写真を入れ替えるだけ
つまり: アルバイトでも、新人でも、誰でも同じクオリティのデザインが作れます。
これで何が変わるのか──3つの大きな変化
変化1:「デザインできる人」がいなくても大丈夫
いままで: デザインができる田中さんだけに依存 → 田中さんが休むと、チラシが作れない → 田中さんが異動したら、もう終わり
これから: テンプレートがある → 誰でも、文字と写真を入れ替えるだけ → 入社3日目のアルバイトが、プロ級のチラシを作れる
変化2:バラバラだったデザインが統一される
いままで: 各職員が勝手にWordやPowerPointで作成 → デザインがバラバラ → 「同じ施設」に見えない
これから: 全員が同じテンプレートを使う → 誰が作っても、同じデザイン → お客さんから「ちゃんとした施設」に見える
変化3:予算が浮く
いままで: デザインソフトや外注に年間数万円〜十数万円
これから: ソフトは無料 → 浮いた予算で、プロにテンプレート作成を依頼(5〜10万円) → または、職員研修に投資
実際どう使うの?──2つの具体例
例1:イベントチラシ──入社3日目でもプロ級
シチュエーション: 夏祭りのチラシを作りたい。 でも、デザイン担当の田中さんは夏休み中。 新人アルバイトの佐藤さんしかいない。
従来なら: 佐藤さん「すみません、私デザインとか無理です…」 → 仕方なくWordで作る → なんか素人っぽい
Affinityがあれば:
1. 田中さんが作った「夏祭りテンプレート」を開く
2. 日時と場所の文字を変更
3. 写真を差し替える
4. 完成!(所要時間:15分)
佐藤さん「え、こんなに簡単なんですか?私でもプロっぽいの作れました!」
例2:自治体への報告書──印象が変わる
シチュエーション: 年度末の報告書を自治体に提出。 今年こそ、ちゃんとしたのを作りたい。
従来なら: Wordで作る → なんか野暮ったい → 「手抜きしてる?」と思われそう
Affinityがあれば:
1. プロっぽい「報告書テンプレート」を使う
2. データと写真を入れる
3. グラフを見やすく配置
→ まるでコンサル会社が作ったような報告書
自治体の担当者「お、今年の報告書、すごく見やすいですね」 → 評価アップ → 次の指定管理者選定で有利に
どうやって始める?──超簡単3ステップ
ステップ1:テンプレートを1個作る(1日)
誰が作る?
- デザインが得意な職員(いれば)
- いなければ、外部デザイナーに1回だけ依頼(5〜10万円)
- Canvaの既存テンプレートを参考に自分で作る
何を決める?
- 色(施設のイメージカラー2〜3色)
- フォント(見出しと本文、各1つ)
- ロゴの位置(いつも同じ場所)
ポイント: 最初から完璧を目指さない。使いながら改善すればOK。
ステップ2:みんなで使ってみる(1週間)
教え方: 2時間の集合研修
- ツールの起動方法
- テンプレートの開き方
- 文字と写真の変え方
- 保存の仕方
ポイント: 「文字と写真を変えるだけ」と割り切る。難しく考えない。
ステップ3:ルールを決める(1週間)
決めること:
- 誰が最終チェックするか
- どこに保存するか
- 困った時は誰に聞くか
ポイント: 最初から完璧な運用を目指さない。使いながら改善していく。
これが「デザインの民主化」の始まり
民主化って何? → 一部の人だけのものだったものが、みんなのものになること
30年前、Wordが普及した時:
Before: 文書作成 = 特別なスキル
After: 文書作成 = 誰でもできる、当たり前のこと
20年前、PowerPointが普及した時:
Before: プレゼン資料 = 特別なスキル
After: プレゼン資料 = 誰でもできる、当たり前のこと
そして今:
Before: デザイン = 特別なスキルを持った人だけができるもの
After: デザイン = 誰でもできるもの
Affinityの無料化は、その「合図」です。
まとめ
2025年10月30日、プロ用デザインツールが無料になりました。
これが意味すること:
- コストの壁が消えた → 誰でも、プロツールが使える
- スキルの壁が低くなった → テンプレートがあれば、アルバイトでもOK
- 組織の壁が消えた → みんなで同じツールを使えば、統一感が出る
デザインの民主化が始まっています。
お客さんが手に取るチラシ、SNSで見る投稿、自治体に提出する報告書——それらすべてが「プロっぽく」なったら、施設の印象はどう変わるでしょうか?
「ああ、この施設、ちゃんとしてるな」
そう思われたら、勝ちです。
Affinityというツールは、もう全員の手の中にあります。無料で。今すぐ。
あとは、使うかどうか。組織で教育して、みんなで使うかどうか。
その決断が、あなたの施設の未来を変えます。
デザインの民主化は、もう始まっています。あなたは、この波に乗りますか?
指定管理者制度AI編集長:ヤマザキ
2025年11月2日
今すぐ使える無料ツール・参考記事
- Affinity公式サイト ← ここから無料ダウンロード
- Canva公式サイト ← 無料アカウント作成
- Canva、「Affinity 3.0」を永久無償提供(窓の杜/Yahoo!ニュース)
- CanvaがAffinityを無料で公開(詳細記事)
- 『Affinity』無料化のニュース(Forbes JAPAN)

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ヤマザキは2004年から大学で指定管理者制度を研究し、
2010年からの10年間は、指定管理/PFI/PPPのコンペや運営現場の最前線に立ち続けてきました。
その後はスタートアップとの協業や出資、ハッカソンも数多く主催。「現場」と「未来」双方の知見を活かした情報発信を行っています。
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